マンション管理会社は日本に数多く存在していますが、各社に「ウリ」があり、値段設定から品質まで様々です。
長年管理会社に勤務する中で、様々なリプレース(マンション管理会社変更案件)に携わりましたが、業務仕様、業務内容、報告書、人のかけ方、コストパフォーマンスまで幅広く差がありました。
管理会社のスタッフでも「各社の違いを答えなさい」と言われれば困ってしまうケースがある状態の中で、管理をするためにマンションに住んでいるわけでも無い区分所有者・住民様に選択をしなさいと言うのは少し酷なように思います。
また、マンション管理は「サービス業」なので、実際の所の評価というのは「導入してみなければ解らない」と言うことが有り、事前に100%マンション管理会社の特徴を捉え、管理会社に委託・変更することは非常に困難だと思います。
そこで「マンション管理会社見極めのコツ」では、管理会社時代、管理費見直しドットコム運用してからのノウハウを元に、少しでも事前にマンション管理会社の特徴や品質を把握出来る「コツ」をお教えします。
新しい管理会社を選ぶ際にはどのようなところに気をつければよいか?
管理組合として、どのようなポイントを押さえておけばよいのか。
これを元に現在の管理会社を診断し、対応や内容が悪いようであれば変更を検討してみてはいかがでしょうか?
きっと、今よりも素晴らしいマンションライフが待っていると思いますよ。
尚、ここに掲載しているのは、あくまでも「目安」でありかなりざっくりとした内容になっています。
弊社提携のコンサルタントでコンサルティング業務を委託していただいた場合はもっと詳細に数100といった内容をチェックします。あくまでも一例ですので参考までにご覧ください。
良いフロントマンが自宅のマンションの担当になってくれるか?
マンション管理における「品質」のほとんどが「マンション担当者」に帰属しているものと考えてられます。現行の担当者の「対応が悪い」「業務内容が悪い」「スピード感が合わない」という場合には変更を依頼してみてはいかがでしょうか?これにより、「管理会社を住人はしっかり見ているぞ」と言うアプローチになり、管理会社の動きが劇的に変わる場合があります。また、管理会社を変更する際には、実際にマンションを担当する担当者にプレゼンさせることをおすすめします。これにより、本当に信用出来る担当者かどうかをあらかじめ判断することができるようになります。
「貴マンションには優秀なフロントをご用意しております。」とほとんどの管理会社が言いますが、その際には「優秀ならば連れてきてください。」とお願いしてみましょう。
月次報告書の内容はキチンとしているか?
管理会社の月次報告書は、内容も様々です。ひどいところであれば出さないと行ったところも一部あるようです。新しい管理会社を選定する際には、事前に「月次報告書のサンプル」の提示をお願いしてみましょう。
内容に違いがありますが、できるだけ細かく報告してもらえたほうが良いことは間違いないです。一社のサンプルを元に「この報告書に合わせて欲しい」という要望を出せば合わせてくれる管理会社もありますので交渉してみるのも良いかもしれません。
次のような内容があればまあ合格と言うラインを掲載しておきますので、参考までにどうぞ。
①管理員の建物巡回報告
②入退去及び、区分所有者の変更
③駐輪場・駐車場の契約状況報告
④設備点検報告
⑤不具合部分の報告
⑥修繕工事報告
⑦清掃業務報告
⑧事故報告
⑨緊急対応の報告
⑩居住者の要望、苦情対応等
⑪設備点検報告書の写し 等
議案書は見やすく、わかりやすいものか?
管理会社により、議案書も様々です。事前に総会の議案書に関しても入手しておいたほうが良いでしょう。総会の議案書もサンプルがあれば、サンプルに合わせて作ってくれる管理会社もあるので交渉したほうが良いでしょう。